『ホフマン物語』オペラ。
モダン風味でセットもお洒落で幻想的でとっても良い。
オルゴールとか羽とか……ヒロインの衣装みんな好き。
ヒロインと敵役(?)がそれぞれひとり4役だけどみんな別人ですごい。
オランピアのドレスが水色&ブルー系で清楚で可愛くて、でも後ろを見れば歯車いっぱいなデザインが凄く素敵。ティアラやアクセサリーもセットでお手本みたいに可憐であった。まさにお人形。やっぱり一番好きなのはこの子の歌だわ……。
アントニアは羽どころか触覚までついててもう既に半分以上この世のもので無い雰囲気出してて、その羽が、彼女が俯くとしおれ気味になって……病身をこう表すの美しい。
蝶々の小部屋もロマンチックでちょっとぞわぞわして良い。青白の色味の清らかさが……。
ジュリエッタの貴婦人風ドレスも素敵。色っぽくて、でも涼しげできらきら。銀色で鏡っぽいのは話の流れがあんな感じだからかな……回転セットも豪華で良い……。
バージョンが違えば人物の見え方も変わるもんで、今までそれほど思い入れてなかったジュリエッタがとても生き生きしてて可愛くて好きになった……高級娼婦……。
いやでもオランピアやアントニアよりもずっと人間として活力あるんだよな彼女。映画だとひたすら妖艶で毒々しい魔女みたいな感じだったけど(それはそれで魅力なんだけど)、ちゃんと人間だった。可愛いんだよあのジュリエッタ。
最後に出て来るステッラのゴールドも。往年のハリウッド女優みたいで素敵。
あと最後のホフマンとミューズのあのへんが割と明るめな雰囲気なのもなんか面白かった。
結局ホフマンの現実の恋は実らないのに(しかも死人も出てるのに)なんか全体的に爽やかで、映画しか知らなかった身には新鮮で、好きだわ。
ミューズさんがまた面白くて、声しっかりソプラノで髪型もそんなに男っぽくないのに男装してると男の人に見えてくる。楽しい。
ああほんと良いもの観た。
観られて良かったこの舞台。
『ホフマン物語』ちゃんと観たのが映画版だけで、たまにYouTubeで見かける舞台の映像とかはあんまり好みのやつなくて、でもあっても字幕ないしなとか思ってたけど、こんなに好みのバージョンを全幕字幕付きで入手出来たのほんと良かった……。