LondonsAlice’s blog

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空想共演:ホテル支配人とお客様(画像統合ver)

Twitter投稿 2022-09-11

 

オードリー・ヘプバーン 上着と揃いの帽子姿の顔アップ モノクロ/ディーンフジオカ ホテルのロビー(であろう場所)で絵画を背後に佇む モノクロ

彼が見つめる先には美しいあの人。彼女は彼に気付かない。

ホテルの支配人が宿泊客の謎の美女に惚れてしまってさあ大変。というのを思いついて盛り上がったので書く。

 

その女性は毎年決まった○月○日にやって来て、同じ期間(そこそこ長め。数週間くらい)泊まっていって同じ日に帰る。
謎っていうかただのお客なんだけど、でも顔と名前と宿泊期間くらいしか知らないなら謎よね。
他のお客とそう変わらないのに彼女だけがやけに気になる。

それが何年か続いて、毎年「ああ今年も来たなぁ」くらいに思っていたけど、ある年、彼女の到着が一日だけ遅れた。それだけで彼の心は渦を巻く。「どんな事情があったんだろう、彼女は何をしてる人だろう。どうしてこんなに気になる……これは恋なのか!?」そこで自覚。

自覚してからは用もないのにロビーやラウンジをうろついて彼女がいないか探してしまうし姿が見えないと寂しいし、一介のスタッフが彼女と言葉を交わしたりお礼を言われたり微笑みかけられたりしているのを見れば「自分は一度も彼女と会話をしたことがないのに」……恋どっぷり。

やがて彼女の部屋にルームサービス持っていくスタッフが羨ましいとまで思うようになってしまっては。
でもスタッフだとプライベート付き合いは難しい。そして思いついてしまう。幸か不幸か支配人。ベルボーイ的な服着てるわけでもないからネームプレート外せばお客に見えるのでは?

お客のふりでうっかり首尾よく会話が出来ても、その後は勿論「バレたらどうしよう」が待っている。なまじ支配人。スタッフたちに呼ばれたら……の不安がありながら、お客様に恋なんてと思いながらもなんとか彼女とお話ししたい支配人。お客のふりが2度3度。ときめく恋心。痛む良心。

それでも表向きは平静な顔でお仕事する支配人。でも合間合間に彼女が外から来たらしい誰か(男性!)と親しげにしていたり真剣な顔で電話してたりするのを見かけると心はぐらっぐら。
ここまでくると目聡いスタッフから「どうかしましたか」が出る。勿論しらばっくれる。

思えば言葉を交わせたとはいえ彼女がホテルの外でどんな人なのかは分からない。そもそも宿泊の時に名乗る名前が本名かも分からない。そこまで突っ込んだ話は出来ない。でも顔が見たいし話もしたい。仲良くなりたい。そんな折、彼女が一言。
「私、今年で最後なんです、ここに泊まるの」……!!?!?

それでまぁ色々あって最終的には自分のことバラして(バレて?)彼女の事情もちゃんと知れて幸せになる目処が立つよ。

……思ったより長くなってしまったな……しかし楽しい。


これ最終的には彼女の方が積極的に
「私の家に泊まりに来て」っていうのがハイライトというかクライマックスというか。
彼女のお客様になってドキドキの彼。ふふ。

「あなたの家に泊めて」も考えたけどやっぱり彼がお客様の方が楽しいと思った。