LondonsAlice’s blog

好きな物事について。

チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とネズミの王様』

チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とネズミの王様』

ジャケットがそれらしくないかも知れないけど間違いなくベストofくるみ割りバレエ。

何てったってピルリパート姫の話をやるのよ。 またその演出が素敵で素敵で。ああ堪らない。

マリーとピルリパートの対比が可愛くってね……くるみ割り王子も格好いいし、フリッツも憎めないし、もう出て来るすべてが大好き。(ネズミたちも含めて!)

バレエって、自分好みの演出に出くわした時の喜びが凄くてそういう時ほんと嬉しい。 何度も聴いてた曲たちが、ぐっと輝きを増してくる。

 

『クルミわりとネズミの王さま』岩波少年文庫 『くるみ割り人形とねずみの王さま』光文社古典新訳文庫

原作もご紹介。
本で読むくるみ割り人形も大好き。
夢のようで本当のような、そんな世界が愛おしい。

 

いやしかしチューリヒバレエのくるみ割り。

これに出て来るドロッセルマイヤーさんが最高に格好よくてね。

細身長身に黒い服、シルクハットにロングコート。白系メイクに白髪。コートを翻し長い手足をくねらせて踊る姿はどこまでも怪しいけれど、子供たちを喜ばせるのが大好き。特にマリーのことはとっても可愛がっていて、くるみ割り人形が壊れたら直してくれるし不思議な世界に導いてくれる。

王子とのダンスもサポートして、キスの演出までしてくれる。 茶目っ気のある仕草も見せつつ、お菓子の精と踊る様子は色っぽい。 初めて観たとき一目惚れだった。最高のドロッセルマイヤーおじさま。

 

まあ実際のところ、原作のドロッセルマイヤーはチビでやせっぽちなどと言われておりますが。そんなおじさまも好きですが。

それはそれとしてこちらのバージョンのドロッセルマイヤー様も大好きなのです。