LondonsAlice’s blog

好きな物事について。

空想共演:眼鏡執事と花売りレディ

Twitter投稿 2020-11-30


眼鏡執事と英国レディ(ついでに若様)のいろいろがぼんやりと浮かんだので書いていく。
ドラマや映画の登場人物とは似て非なるもので関係ないものなのでご了承くださいませ。

 

こちらの記事の派生となります。

londonsalice.hatenablog.com

 

気まぐれ変わり者の若様がある日出会った下町の花売り娘に「私が教育して貴婦人にしてやる」と言い出し執事はびっくり。「いくらなんでもそんなことは」と止めるけれども若様は燃えています。娘もなんだかんだやる気です。頭抱えて溜め息ついて懐疑的ながらも娘の世話をすることになる執事。

 

若様と娘のレッスンは寝る間も惜しんで日毎夜毎。時に喧嘩や癇癪を挟みながらも彼女は段々と上達。日々頑張って言葉も礼儀作法も教養も身につけ磨かれていく娘を傍で見つめ、励ましたり宥めたりするうちにいつしか惹かれていく執事。若様のご指名でダンスレッスンのお相手も務めます。

やがて輝くばかりに美しい貴婦人となった彼女が、若様にエスコートされて舞踏会の華になるのに見惚れながら、さあ執事にいくつもの苦悩が渦巻きます。

 

苦悩ひとつ目:彼女はここまで導いてくれた若様を愛しているのでは。だってあんなに忌憚なく言い争うほど心開いて信頼しているじゃないか。若様もここまで彼女を指導出来たのは愛情あってのことじゃないか。今も愛おしそうに誇らしそうに彼女を見ている。主人の想い人に手を出すなんて……!

苦悩ふたつ目:それに今となっては彼女の方が私よりも格上ではないか。あれほど素晴らしい女性に私のようなただの執事が釣り合うとは思えない。ほら名家の貴公子たちが彼女に声を掛けている。私はあの中には入れない……。

苦悩みっつ目:そもそも私は彼女がレッスンを始める時なんと言った。「いくらなんでもそんなことは」そうだ私は彼女を下に見て見くびっていたのだ。なんて失礼なことを。彼女に可能性を見出した若様の、見事に花咲いた彼女の、足下にも及ばない。彼女も私のことなんて……。

 

私は彼女に相応しくない……そんな執事の胸の内を若様はお見通し。
「お前彼女に惚れているな」
「!!!」
「言っておくが私は彼女を人間として接して楽しい相手だとは思うが恋愛感情は持っていない。安心しろ」
「………」
「まぁ彼女がお前をどう思っているかは分からないがねはっはっは」
「………」

さてここからどうするかな。
彼女は、どっちでも良いんだよなー。執事が好きでもそうでなくても。
そうでなかった場合執事可哀想だけど、それはそれで見る側は楽しくなりそうでな……。
(若様が好き、だけは無しで。それは確定)

彼女が執事を振るにしても、下町娘の気っ風の良さでさっぱり振ってくれるから多分傷は浅く済む。けど、うーんでもやっぱり両想いかそれに近い脈有り友愛がいいなー。
「あなたは私が花売り娘の時から丁寧に扱ってくれたでしょう」と言われて心震わせてじわっと涙ぐむ執事さんがいたら可愛い。

ちなみに両想いの場合には「執事と結婚した貴婦人は何になる?」という問題が起こって「私あなたの若様のメイドになるのは嫌よ」って言われて「勿論そうだ彼女が使用人なんていけない。私が辞め……そんな……!?」とまた苦悩する執事も面白い。

彼女がお花屋さんになったらまた違ってくるでしょうけど。うふふ。
そんな執事とレディのあれこれを若様は楽しく見ている。