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ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』2022年千秋楽配信感想

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』プログラム  2022年版&2012年版

ああ素敵だった……前に観た時の記憶甦りつつ、同じ感想もありつつもう一歩深いものも感じつつ……。

萌音ジルーシャ芳雄ダディ素晴らしかった。知ってたけど歌が上手い。

大千秋楽挨拶も楽しかったし、良いもの観た……。

久し振りに舞台の西洋物ミュージカル全幕通して一本観たので満足感が堪らん。女子大も農場もニューヨークも見えた。堪らん。

限られたセットの中で、二人の言葉や表情、仕草を通して色んな景色や人たちが見えるのは、本を読みながら色んなものが見えてくるのに近いような気もする。 あと配信ならではといえば終わった後のエンドクレジットが映画みたいで好き。

萌音ジルーシャの歌と表情と台詞回しがとても目と耳に残り大好きになったので、ねぇ東宝さん、配信映像そのままDVDにしませんか……。

 

追記に長い感想。

 

シアタークリエは何度か行ったことあるので始まる前に客席が映ってちょっと懐かしい気持ちに。規模小さめで赤い席の可愛い劇場。

ダディロングレッグス、2012年(10年前!)の初演時に見たときは坂本真綾さんジルーシャで、こう顔立ちからパキッとしたというかチャキチャキしてるというか、割と最初から大人っぽい感じだったのを覚えてるんだけど。
上白石萌音さんはそれとは違うふんわりした雰囲気だなぁと思っていたけど、いざ始まってみたら、柔らかな雰囲気の中に清々しさと慈愛、ジャーヴィスとの関係に余裕すら感じる素敵なジルーシャでした。

それでシーン毎の細かいことの前にこれ言及しときたいのだけど。
萌音ジルーシャ芸達者で凄い。
ミセスリペットとかジュリアの口調がしっかり別人で凄い。あれか嫌いな奴ほどモノマネ上手くなるタイプか。特にミセスリペットの神経質おばさん声素晴らしくて聴き惚れた。
声だけなら年配の役でもいけそう。
その他全ての台詞の口調や抑揚が最高に素敵。萌音ジルーシャ大好きだよ!!
当たり前だけど千尋と全然違って、娘さんから大人の女性に移り変わる様子が素晴らしかった。
芳雄さんとの身長差がまた効いて、ジャーヴィスの背の高さが際立っていてそこも良かった……頭ひとつ違うのよ。


では生配信&アーカイブ参照による感想。

一幕。

そうそうそうこれ突然始まるんだった。左からジルーシャが入ってくるの。
あのジャランとした音楽インパクトあるわぁ。
孤児院時代の服こんなだったっけな?ギンガムがベルトに反映されてる。
そうそうそうこういう出だしだった~理事さんたちがくるから年上は大忙し……
ちびのトミー・ディランの口調も上手いんだよジルーシャ!
歌じゃない解説?の部分の言葉がナレーションのような自伝のような。もしかしたらジルーシャ部分はアボット先生が書いた自伝なのかも。なんて思ったり。
足長シルエット、実際には映らないのが前は残念に思っていたけど、今は映らなくてもジルーシャの様子から十分見えるのでこれでいいのだな……と受け止めた。
そもそもそういう映像効果とか一切ないのがこの演目の味わいなのだからね。

それまでのシーンだけでも十分に見入っていたのだけど、やっぱりミセスリペットの台詞を聞いたときからですね、本格的に夢中になったのは。ほんと凄いよ。

手紙の読み方の抑揚!聞いてるこっちの心も揺れるよう。
言葉が歌に移り変わるあたりでジャーヴィスがちらっと後ろに映り始めるよ~薄暗がりのスタンドの光で……
あそこの手だけ映るのも好き。
しかしスミス氏、手紙を書けと言いつつ注意を払わないとかあなた。

舞台上での衣装チェンジも見所。ブラウスは同じだけどスカート変えるだけでぐっと開放感と華やぎが。

大学に着いて手紙を書き出すところでジャーヴィスの声が登場。
いるんだよ~~書斎に~~~。
手紙を読む声の戸惑いや怪訝そうな声。
手紙を書くジルーシャと書斎のデスクだけが照明に映るのいいね……
「最初に出会ったつまらない男との結婚」あなたの結婚相手はその手紙の相手ですよ、と知ってるこっち側だけの楽しみ。

ここのメロディの曲大好きだわ。テンポが良くてジルーシャの弾む気持ちそのまま。スミス様について空想膨らませて、ああ書かずにはいられない!
「こう呼ぶわ、ねぇダディロングレッグズ、足長ダディ」
初めて二人の声が揃うのがここなの素敵ね!
歌のフレーズ一番好きなのここだと思う……

ジャーヴィスが本格的に照明浴びるときの“待ってました”感良いねぇ。クラシックスーツに書斎。素敵。
最初は深赤のネクタイのジャーヴィス
ジュリアが同級だと知った時のジャービスの反応面白い。そこは調べてなかったのね。
そしてジュリアのモノマネが上手いジルーシャ。好き。

勉強のことをわくわく語るジルーシャが輝いている。
お酒はほどほどにねダディ。

(墓石のくだりを採用しながらジュディのくだりを採用しなかったところだけは惜しいところなんだよな……けど名前ふたつあるとややこしいかもしれないというのも今なら分かる)

しかしジルーシャが同級生たちの話に馴染めなかったりものを知らなかったりするところは今見ると前よりも胸が痛むな。
一年時のジルーシャ、不本意に天然扱いされてたのではと思うと辛い。
環境による格差は是正しなくてはならない……

ここのシーン手紙を読むジャーヴィスが、机に座って椅子に足を乗せてる姿がやけにかっこよく見えてしまった。
彼の髪についてタイプ打ち再現する時のジルーシャの声色がまた面白くてねぇ……

クリスマスのくだり。ここで、かすかに、ロマンスの、兆しの、その端が、見えるか、どうか!と感じるも、まだ二人は対面してないんだよな……

ところでジャーヴィスが書斎の梯子を登る姿が良いな。

想像力について語る聡明さ、落第して落ち込む様の描写が客席から笑いが出るほど面白いところはジルーシャの作家の才だなぁ。
病気で苛ついて八つ当たりのような手紙を書いてみたり、花束を贈られて後悔に沈んだり。
ジルーシャの心の浮き沈みが愛おしい。

一応ジャーヴィスも手紙書こうとしてるんだったなそういえば。
出せずに捨てるのがこれからも何度かある。

大学の春の描写が素敵だ。
ジルーシャとジャーヴィスの初対面。この、対面していながら手紙ナレーションをする演出が独特で好き。
カンカン帽に蝶ネクタイにステッキ。良いね!
「あなた(ダディ)の目の色を知りたい」と思いながらジャーヴィスの目を見つめるジルーシャにときめき。
(ていうかジャーヴィス絶対授業スケジュール確認してから来ただろ?)

手紙に書かれた自分をジャーヴィスはどう感じたのだろう。と考えるのもまた楽しい。
ここらへんから彼の葛藤が濃くなってくる。

そして秘書が登場。ジャーヴィスひとり3役なんだな……

ロックウィローの清々しさ!
窓を開けて光がさして、緑の尾根、広い青空。ああ見える。
手紙にアマサイたちのことが書かれていて“あの人たちまだ居てくれたのか!”て懐かしむ気持ちが分かるジャーヴィスの口調が微笑ましい。
そしてエプロン姿も可愛いジルーシャ。背後で手際よく紐を結ぶ仕草が好き。

神様についてのジルーシャの見解が面白くも深い。
神様を自由に作れるというのはこの時代の女性にあって凄く斬新な思考である……
みんな本当はそれぞれの神様がいるのだ、きっと。

それにしても足長蜘蛛の足をつまめるジルーシャ尊敬する。私とても無理。

幸せの秘密。聴き入るなぁ。

ロックウィローと自分の繋がりが知られてしまい狼狽えまくるジャービー坊ちゃま可愛い。
ここでジルーシャが真相とすれ違っていながらまた遠ざかるのが面白い。

また手紙を書こうとして、悩みに悩んで破るジャーヴィス
本とは違ってジャーヴィス側の心情がたっぷり分かるのがこの舞台のいいところ。

ここで一幕終わり。そうかこういう終わりだったっけ……忘れてるなー。


二幕。

二幕はジャーヴィスの方が先に出て来るのね。
この頃になるともう書斎中が手紙だらけ。

ジルーシャは右側から登場。ブレザー風ジャケットがお似合い。
髪型もちょっと変えて、胸元がリボンじゃなくてネクタイになって大人っぽい。
幾何学のあの、小難しいあの台詞をずらずらっと言うとこやってて気持ちいいだろうなぁ……

サリーのお家に招かれた話でジミーの存在に動揺を隠せないジャービー坊ちゃま可愛い。
ここからしばらく着てる青いベストとスカーフ素敵。

大学に来た時の「ジュリアの魅力的な叔父さまが……」のところ、ジャーヴィスの声で言われるのが笑える。嬉しかったんだな“魅力的”表記。
チョコレートの箱をドンっと落とすのとか、ステッキで箱を移動してくる動きとか好き。
どんな気持ちでロックウィローの話に驚いて見せたんだろうなぁ。

ところでジルーシャ、ジュリアの真似するの割と楽しんでないか。

そしてニューヨーク行きの話が出ました。
ここのところの言葉の出方が
ジャーヴィス「ジュリアは実家で家族と過ごしますが」
ジルーシャ「サリーと私はマーサ・ワシントン・ホテルに泊まる予定です」
ジャーヴィス「こんな素敵なことって聞いたことありますか?」
なんだけど、
これきっと、ジャーヴィスパートの言葉は彼発案のことだったり彼も感じたりしていることなんだろうなと思うと微笑ましい。いやここだけじゃなくて、これまでのパートも、そういうところ色々あるのよね……

マイ・マンハッタン好きだわ~。
カラフルな照明が都会の賑わいと華やかさをたっぷり伝えてくれる。ジルーシャのよそ行き帽子が素敵。

箇条書きレターで心和んだところでアディロンダックス行きの話が出る。
ジルーシャに男の影があると見るや即振り払いにかかるジャービー坊ちゃま大人げない。もうなりふり構ってないな。

アディロンダックス行きを却下されたジルーシャが胸の内を切々と歌い上げる。のを聞きながら、このままならなさともどかしさを歌わせているのは堪えきれなかったやきもちなのだな……と思うとなんとも言えない気持ちになりますねジャービー坊ちゃま。

ジャーヴィスは黄色いネクタイの軽装にチェンジ。ちょっとの違いで印象を変える衣装。

また手紙を書きながら独り言ちるジャーヴィス
書斎の中で気持ちをぐるぐるかき回して、捨てられる手紙。

ジャービー坊ちゃまロックウィローに登場。
ジャーヴィスとしてなら手紙書けるんだよな……割と軽めの手紙だけど。

10日もするのに帰る気配が全くないジャービー坊ちゃま。ジルーシャがジミーとやると言っていたことを全部やるジャービー坊ちゃま。もうジルーシャ大好きだな。

箱動かして山作りながら弾む言葉。二人でする場面転換。こういうのが好きなのこの舞台。
二人で山に登るところで煽りアングルになるのが良い!山!カメラありがとう!

幸せの秘密リプライズ、染み入る。

(ていうかジャーヴィスがロックウィローに居る時もジルーシャは手紙を書いてるわけで、ジャーヴィスはそれを帰ってから何通かまとめて読むのか……?そうか……思い出の噛み直しみたいだな……さぞときめいたことだろう)

シーンは変わって大学。ここでジルーシャ衣装替え。
ブラウン系からグレー系になってより落ち着いた感じ。
良くみるとブラウスも変わってるのよね。

嗚呼変わらぬ社会問題。
100年以上経ってもさほど変わらぬ社会問題。

ペンドルトン家と相容れぬジルーシャ。その言葉を聞きながら佇む哀愁漂うジャーヴィス
あんな実家で会いたくなかったよなー。

「パリに行かないなんて正気か?」からの流れが最っ高。
手紙だから実際には数日おきのやり取りだけど、ああ言えばこう言う!こうしたらこう来る!の応酬が次から次へ。タイプの音がアクセント。ジルーシャが一枚上手なの楽しすぎる。すっかり振り回される側のジャーヴィス
あなたが嫉妬するべきはジミーじゃないのよ。

パリ帰りのジャーヴィスの「ジルーシャ~マシェリ~♪」のところでジルーシャがとても嫌そうな顔するの可愛いなぁどっちも。
投げキッスのときうぇっと便箋を遠ざけるの芸が細かい。

、ジルーシャがダディの指示に感謝するばかりでなく時に無視して自分の決めたようにする、というところが一幕との変化なんだな。……大人になる。

「原稿を散歩に連れ出しました」という言い回しが好き。
酷評されてどん底にいてもこういうところに滲む言葉のセンス。
(このシーンで手紙読むとき、机に座って椅子に足を乗せる行儀悪すぎるジャービー坊ちゃまが素敵。なんか良いんだあの座り方)

ジルーシャの書いた孤児院小説読んでみたい。
(そして酷評されたやつもちょっとだけ読んでみたい)

で、ね。
今までさんざんジャービー坊ちゃま可愛いとかなんとか言ってきたし、逢いたい逢えない、いるのに名乗れない卒業式のくだりは切ないんだけど、それでも思うのは、
卒業するまで正体明かさなかったジャーヴィス偉かったな。
まぁ名乗れなかった要因は立派とも言い張れないけど、でも卒業前に名乗ってたらそれはそれで別の問題が起きていただろうと思うので。
(ただプロポーズは全部打ち明けてからの方が良かったと思うけどな!)

チャリティー歌うとき芳雄さんちょっと泣いてたように見えたんだけどどうかな。顔アップになったから多分そうだと思うんだけど。流れはしなかったけど瞳に涙が……
あとアップだからこそ分かる汗……熱演……キラキラ。

ロックウィローにいるジルーシャ。ネクタイ外してひとつボタンを外して、またイメージが大人に。
壁にあの花束がかかってるのが愛おしい。
明らかに一幕の初登場時より顔つきも佇まいもぐっと洗練されて綺麗になってるジルーシャ。

ところでジミーについて
「農業信用金庫と私を、一緒の旅行にまとめたそうです」
この台詞にやや寂しさが漂っていたように聞こえたのだけど、もしやジルーシャ、ジャーヴィスとの関係に未来がないならジミーと……と一瞬くらい考えたのかな……と思ったり思わなかったり。
でもこのへん見るとむしろジミーもジルーシャをそういう対象にはしていなかったんだろうな。まぁ妹の友だちだもんな。

ジルーシャの「人生引き裂いた……」の歌詞のところで封筒をペーパーナイフで切るジャーヴィスが映るのがなんか良かった。
ジルーシャとジャーヴィスがオーバーラップ風?に移り変わるところが映画みたいで、ああ配信ありがとう。

小説が売れた、という良き知らせから、いつか著作権料をホームに入れて理事になってあなたに会う、の流れが、あれ実は原作にないんですね。でも最高だよ。ジルーシャかっこいいよ!
この部分観る度に込み上げる。
観てる私がこうなんだからこんなのジャーヴィスの心にダメ押しだよもう。

だからってプロポーズは全部打ち明けてからにした方が良かったんじゃないかな。
手紙で知る、自分に恋するジルーシャの心情。あなたどれだけ直に聞きたかったでしょうね?

初めて書くダディ・ロング・レッグズ名義の手紙のぎこちなさときたら。
でもきっと、彼が今まで書いた中でいちばん暖かい手紙なんだろう。
ジルーシャ、この手紙ずっと宝物だろうな……

そしてやってきましたよダディに会いに。
マンハッタン・リヴァーサイドドライブ・351番地!
そういえば“水曜日”なんですよね会う日。最初も第一水曜日から始まったのよね。彼女はそういう縁なのかしら。
一幕からおよそ2時間以上経ち、ここへきて初めて交わす“普通の会話”!!
もうこっからの流れ大好きだよ……いやー気まずいよね!居たたまれないよねジャービー坊ちゃま!
「あなたが?」ジルーシャの怪訝な声の低さ堪らない。
おどおど弁解するうちに逆ギレじみてくるジャービーが楽しくて堪らない。
混乱がだんだん静まって、彼を見るジルーシャの瞳が、声がもう慈愛に満ちて。
全てが分かった時、これまでの4年間がジルーシャにはどう思い返されたのか。
最後、見つめ合う二人。その時のジルーシャの横顔が美しくてね……

“心から愛をこめて。ジルーシャよりジャーヴィスへ”
どれほど伝えたかった言葉だろうか。

しかしまぁ初めて見たときも思ったけど、原作はしっとり穏やかに種明かししてんのにあの感情エキサイティングジェットコースターに仕上げてきたの素晴らしいね!!

ジルーシャはいつかの未来に、思い描いたとおりの90歳のダディ・ロング・レッグズを見るのでしょう。


大千秋楽ということで最後の挨拶も映ってくれた。
萌音さん芳雄さん、ついさっきまで愛を通わせキスして抱きしめ合いながら、すぐに本人に戻って楽しくお喋りが出来る切り替えもすごいお二人。
配信用の煽りカメラ目線になってくれるの嬉しかった。


ああ素敵なものを魅せて貰った。
配信素晴らしいね!!

 

※この長い感想の後に湧いた細かい感想※

●それにしても今日もちょっと観たけど萌音さんほんと声色が上手くて、ミセスリペットから手紙受け取るところで表情と仕草は戸惑うジルーシャ、声は偉そうな年配の院長、なの凄いのよ……。

●やっぱりジャーヴィスが一番かっこいいのはマイ・マンハッタン。 自分のホームグラウンドでのエスコートは輝くよね。ロングコートにステッキで都会を闊歩する様がありありと見える。 (チャリティーも良いけどあれはどっちかったら哀愁なので)

●ジルーシャが熱で寝込んで不安とかもどかしさとかの想いを叫んでる時、電話で花束手配するジャーヴィスが台詞なく表現されて、ジルーシャが花束を手にした時には彼の姿は暗がりに居て見えなくなってるのが良い。匿名、って感じ。暖かい匿名の表し方。

●ジルーシャはプロ作家としてのキャリアをある程度重ねたら、自分の出自を公表するんじゃないかしら。と想像してみる。 孤児として育ったけれど、親切な方が大学に行かせてくれて、今の私があるのです。と。

その方はどなた?お会いしたことは?今も交流を? そんな質問がきたら、 「匿名を希望されている方ですので、私もどこの誰だか知らないのです。大学を卒業してからは、手紙のやりとりはありません」 感慨深げにそう答える。そんなジルーシャの姿が浮かぶ。