LondonsAlice’s blog

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舞台『千と千尋の神隠し』配信鑑賞記 その1 2022年7月3日編

舞台『千と千尋の神隠し』プログラム

プログラム。 3日に観たすぐ後に買って、七夕に来たのなんかいいな。 場面写真もたくさん載ってて厚みがあって嬉しい。 キャスト達の対談コーナーが楽しい。

初めて観た舞台の配信がこの作品で良かったなぁと思う、素敵な舞台でした。

湯屋の賑わい楽しいなぁ……。 料理まだかー薬湯はーお部屋はこちらですーのあの感じ楽しいんだよ……。

私そんなに温泉とか好きではないんだけど、あれを見てると「湯治場とかも悪くないか……」って気持ちにちらっとなってくる。

いや違うか。湯治場っていうか、あの世界の湯屋のお客になりたいんだな。正確に言うと。 無理だな神様じゃないし。

 

追記から感想。

 

7月3日配信の感想

冒頭で、ばらけて現れた字がだんだん揃って『千と千尋の神隠し』ってタイトルが映った後、千の字がふたつ、片方が裏返って合わさって鳥居の形になるところでぞわ……っときたなぁ。
それをくぐると雰囲気が変わって……おお……
四角い中に父母と千尋がいるんだけど車の雰囲気出てるな~。

両親が豚になるところ、被り物してるだけなんだけど異様な感じで映画より不気味かもしれない。
不気味なダンサー?みたいな人たちが出て来てゆらゆら踊りながら千尋を取り込もうとする表現がいい。
千尋が透けるところの表現もよかった。薄布被せて……傍らに千尋と同じ動きするひと(人?)がひとりいたんだけどあれはなんだろうな……千尋と同調した何か?
ハクが登場したら空気が清くなった。と感じた。ハク美しい……
湯婆婆の鳥が不気味可愛い。
立てない千尋が立てるようになるところの動きとかハクとふたりで駆け回るところとかとてもわくわく。

これミュージカルじゃないけどちらほら歌も入ってて嬉しい♪
「およそ名も無き神々は~♪」の歌、あの映画の曲に歌詞つけたのかな。そんな感じ!
釜爺のとこに行くところの道のりのセットが雰囲気出てるわ~~~~~。
釜爺さんの腕が凄い。動かすの大変そう。あの労働歌みたいなのも好き。
ススワタリちゃんたち可愛い。足下にちょろちょろしてるの。
このあたり本当にアニメの流れそのまま。リンさん気風良くてかっこいい。あの声の出し方がいいんだなぁ。
湯屋で出くわす神様たちのデザイン楽しい。あのエレベーター乗り合わせる白い神様アニメそのままだ~。
千尋が湯婆婆のとこに引っ張られていくとき服が引っ張られるのあれ凄い。
緑の頭トリオそう表すのか……そうか……
湯婆婆の巨大顔パペットの迫力よ。
浮かび上がる『荻野千尋』の字がまさに10歳が書いた字っぽくて良い。
ここでまた現れるハク。事情は分かるけど説明ゼロで上司モードのハク様よ。
湯婆婆が鳥になって飛び立つ演出も良い。

橋のところでカオナシが出て来るの「うわ~出た~」て気持ちになる。
(この前にもちょっとふらっと出て来るんだけど本格的に出て来るのはこのあたり)
千尋とハクの周りのお花たちが綺麗。

ハクが龍に変わるところがなんか、変化の舞みたいだったな……ひらひらっと。

カオナシ出て来る度に妙にわくわくする。動きが……ダンスなんだけどもがき苦しむような……くねくねと……映画より自己表現してるカオナシ(ひとりの時だけど)。

雑巾掛シーン楽しい。ああいうお仕事ダンスみたいなの好き(ダンスじゃないけど)。

「お湯屋に怖ろしいものが入ったよ……」のところでカオナシと汚れた神様が同時に出て来るのが好き。あの、どっちが?って演出が。
お風呂のお湯覗き込む千尋の背後からカオナシが現れるところのアングルがとても良くて、これは配信だからこそだなぁと思った。あの角度最高。
ところで今まで触れてなかったけどカエル素晴らしいよ。

しかし神様のお風呂シーンよく舞台に出来たな~ちゃんと自転車が出て来るんだよ。
すっきりした神様が客席まで飛び回るの、あれは劇場だったらもっと楽しかっただろうな~ってところだな。
みんなで踊るおめでたいダンス楽しい。
そういやここで出て来た神様も川の神なんだよな……千尋は川と縁があるのか。

千尋とリンがベランダ(?)に座って食べながら喋ってるところで、階下の女性たちの歌が入る。この歌も好き。
こういうところで歌が入ってくれると嬉しい。ってところで入るのがとても嬉しい。

というところで第一幕終わり。

いやーもう色んな場面でセットがまわるよ~場面転換楽しいよ~。

あと電車!
ミニチュア電車でずっと遠くに下にあるのだと見せるのが上手いし、ミニチュア電車が可愛いの。

第二幕。

カオナシがぬーっと出て来たところからスタート。
金につられたカエルが飲まれる~~~。
カオナシ、お面なのにその場その場で表情がついて見えるんだよな……
しかし改めて観ると湯婆婆が寝てるときにあれだけ大騒ぎしてていいのかと心配になる。
ハク龍がシーンによって色んなサイズのパペット使い分けしてて遠近法!

湯屋メンバーがカオナシ持ち上げて歌い踊る宴会芸みたいなの楽しい。歌詞が身も蓋もないけど。おねだりおねだり。
カオナシ千尋への執着が痛々しい。
そしてまたふたり飲まれる~~~~。

ところで千尋と梯子のシーンがいくつかあるんだけど、後半になるにつれ梯子の上り下りが躊躇いなく自然になっていくのが良い……最初グラグラだったのに。

紙鳥が背中に張り付いたり離れたりのところも面白い。ここ以外でも全編にわたり黒子(黒くないけど)の人たちの技術が細やかに行き届いている。
あと湯婆婆のどくろ電話ちょっと可愛い。

……やってる人は可愛い顔立ちしてるだろうにあの出で立ちと顔と声の感じで可愛いと素直に言い切れない感じが……ネズミ姿可愛いよ。
銭婆が「ちょっと透けるわね……」なところ、透けてるな~ってなるの凄い。
あれは多分こっちの感性をあれが透けて見えるように動かしてくれている。
ハク龍の最大バージョン、アニメに比べるとちょっと小振りなんだけどそれはそれで少年っぽくていいかもしれない。
あの黒い虫を踏みつぶすくだりは割と舞台っぽいというか生っぽい(って言うのも変かな)雰囲気だったな釜爺。ちょっとアドリブ?って思う感じ。
ハクが龍から人間に戻るところいいな。龍の身体がばらけて現れるの。
坊ネズミとミニ鳥とススワタリたち可愛い。
釜爺さんのたくさんある手がふたつのハートをつくるのいいな。

巨大カオナシよく表現したなぁ。でかい口……
飲まれたひとたち出て来て良かったね。

泳ぐカオナシ~~~~~ゆらゆら泳ぐ~~~~パフォーマンス力凄いカオナシ
ちゃんとカエルも吐き出してくれる。

電車のシーン。途中で何人か降車するんだけど、幼げな女の子(恐らく千尋と同じくらい?)が、降りる前にじっと千尋たちのことを見つめてたのが印象深い。

場面は湯屋に戻って。
怒り狂う湯婆婆巨大フェイス再び。
戻ったときの乱れ髪が凄い。

電車がついて降車する千尋たち。
ここで疲れたミニ鳥と坊ネズミのひとこまが入るの可愛い。

道案内の外灯!!
黒子みたいな黒ずくめの人がひょろっと外灯つけて片足だけ動物の足みたいなの履いてるんだけど、その黒衣装が、チュチュ!!
あの黒チュチュ考えた人素晴らしいよ……あの外灯の性質が優しいものだというのが良く分かるし、銭婆が西洋好みなのと合ってる。(あれ銭婆が差し向けたものよね?)

アニメ見たら外灯さんの足は動物の足じゃなくて白手袋だった。多分舞台も同じだったはずだ。う~ん勘違い。

勿論湯婆婆と銭婆は一人二役なんだけど、それぞれちゃんと違う人に見えるのが当たり前だけど凄い。
銭婆さんち可愛いな。
テーブルのお菓子の中にポンデリングみたいなのがあったよ!坊ネズミが持ってったよ!

髪留めが青いキラキラした紐になってたのは舞台で遠目で観ても分かりやすいようにかな。
赤いゴムの上から青い紐が重なって、千尋がそこだけ異界に染まったようでもある。
青はハクの色でもあるしね……

これ、アニメ版確認したらアニメでもそこそこ幅のある紐で、でも紫っぽかったんだった。
なんか私なんとなく細い紐に小さいビーズっぽいやつだと勘違いしていた。
でも色が青(水色か)になってたのは良い変え方であったな!ハクの色……

ハクが本当の名前を思い出したときのシーンは込み上げた。
アニメよりもぐっときた。
なんだろうな舞台特有のあの泣かせ力みたいなのは。

千尋の契約書が弾けるところ好き。
ふてくされる湯婆婆ちょっと可愛い。

そういやあの世界を出るとき「振り向いてはいけない」なんだよな……
やっぱりあそこ黄泉(に近いところ)なのか……
まあ神様が出入りするところだもんな……

全てが夢のように思えても、この先このことを忘れたとしても、髪留めだけは残ってる。
良いなぁ。

最後はハクが異界への通路を閉じて、千尋が自分の名前を噛み締めて。
千尋!」の声に「はーい!」と嬉しそうに返事する千尋が良かった。自分の名前を誇るようで。

配信、カーテンコールまでやってくれるのが嬉しいね!
カーテンコールにて初めてカオナシがお面外すのだけど、まあなんとも色っぽかったですわ菅原小春さん。
カーテンコール楽しいな!ハクが満面の笑みで湯婆婆と手繋いだりしてる……

なんでこんなに書けるかというと見逃し配信を傍らにしながら感想を書いたからですよ。このシステム便利ねー!

見終わった後の満たされ具合がとても心地良い。良い舞台だった……